香港の航空旅客輸送量、2024年末にも回復 政府による労働力不足への対応で3年前倒し

香港国際空港

国際航空運送協会(IATA)は、香港の航空旅客輸送量が2024年末にもコロナ前の水準に回復するとの予測を示した。

香港政府は労働力不足に対応し、中国本土から6,300人の労働力を受け入れ、従来より早期の回復を目指す。当初は2027年にコロナ前の水準に戻ると予測しており、大幅に前倒しされた。現在は1日12万人以上が利用し、コロナ前の約60%程度にまで回復している。

IATAのウィリー・ウォルシュ事務総長は、「香港の状況は明るい。中国の予想よりも早い再開は、旅客需要回復を大きく後押ししている。2024年末までには、香港の旅客輸送量は危機以前のレベルに戻ると予想しており、香港政府が、回復をサポートするために必要な労働者を確保するための対策を講じ、これに備えていることは心強い」と述べた。

香港空港管理局のビビアン・チャン最高執行責任者(COO)は、「政府が航空業界を支援するために労働力の受け入れを許可する新制度を発表した後、IATAが楽観的な見通しを示すために予測を修正したことを嬉しく思います」とコメントした。

IATAと香港空港管理局は連携し、8月2日と3日に香港アビエーションデーを開催する。