ANAの「ピカチュウジェット」、機内まで詳細レポート ビジネスクラスに“幻ポケモン”

全日本空輸(ANA)は、ボーイング787-9型機の特別塗装機「ピカチュウジェットNH」(機体記号:JA894A)を羽田空港の格納庫でお披露目した。6月4日の東京/羽田発バンコク行きのNH847便でデビューする。

ANAは過去にポケットとのタイアップによる「ポケモンジェット」シリーズを2016年まで運航しており、ポケモンが描かれた飛行機を運航するのは約7年ぶり。

55メートルにわたる巨大レックウザ

機体デザインは、「リザードンやラティアス、ラティオス、ビビヨンなどの空を飛ぶポケモンたちが世界中から集まり、そらとぶピカチュウとともに希望の光へ進んでいる様子」だという。最も大きく描かれているのはレックウザで、左右両側にわたるイラストは全長約55メートルにおよぶ。

エンジンカウルの外側にはモンスターボールのイラストがあしらわれている。内側には「幻のポケモン」と言われているセレビィと、そらとぶピカチュウが隠れており、機内前方のビジネスクラスの窓からその姿を見ることができる。

▲内側にセレビィが描かれた左エンジンカウル

塗装作業は、エバー航空とゼネラル・エレクトリック(GE)の合弁会社である台湾のEvergreen Aviation Technologies Corporation(EGAT)で、5月8日から24日までの16日間かけて行われた。

紙コップやエプロンにも注目

機内はビジネスクラス40席、プレミアムエコノミー14席、エコノミークラス192席の246席仕様。エコノミークラスとプレミアムエコノミークラスのヘッドレストカバーは専用デザインになっており、ピカチュウが飛行機と空を飛ぶ様子が描かれている。

また、ドリンク用の紙コップと紙ナプキン、客室乗務員のエプロンも専用デザインのものを用意。エプロンはピンクと水色の2種類のデザインがある。運航時は特別バージョンの機内BGMが流れるという。

▲利用客には、木札とステッカー、搭乗証明書の3点がセットになった記念品を配布する

運航期間は5年間を予定している。10月28日までの夏ダイヤ期間中は、東京/羽田〜バンコク・シンガポール・ジャカルタ・マニラ・ホーチミンシティ・デリー・シドニー・バンクーバー・ホノルル線に投入する計画。具体的な投入便はオペレーションの状況によるため、事前の告知はないという。(以下、写真23枚)

▲機体左側

▲左側前方にレックウザとビビヨン

▲左側中央にエモンガとモクロー

▲左側後方にレックウザとビビヨン

▲左エンジンカウルの内側にセレビィ

▲機体右側

▲右側前方にピカチュウとトゲキッス

▲右側中央にラティオスとラティアス

▲右側後方にビビヨンとアーマーガア

▲右エンジンカウルの内側にそらとぶピカチュウ

▲専用デザインのヘッドレストカバーを用意したエコノミークラス

▲専用デザインのヘッドレストカバーを用意したプレミアムエコノミークラス

▲ヘッドレストカバーのデザインはエコノミークラス、プレミアムエコノミークラスとも共通

▲ビジネスクラスは通常仕様

▲左エンジンカウルの内側に隠れたセレビィの姿は、ビジネスクラスのエリアから見ることができる

▲右側にはそらとぶピカチュウ

▲紙コップのデザインはホット用、コールド用で異なる

▲紙ナプキンのデザインは1種類

▲利用客に配られる搭乗証明書

▲利用客に配られる記念品の木札とステッカー。木札は1種類で、デザインが裏表で異なる。ステッカーは全5種類