ANA、国内線システム不具合で208便に影響

全日本空輸(ANA)は、4月3日に発生した国内線のシステム不具合で、55便が欠航、153便が30分以上遅延したことを明らかにした。

影響旅客数は、欠航便が約6,700名、遅延便が約2万人だった。遅延は最大2時間18分に及んだ。

国内旅客システムは「A系」「B系」の同構成の2つのシステムから構成されており、それぞれデータ同期が行われる2つのデータベースを持ち、空港端末やインターネット予約システム、コンタクトセンター・代理店、利用者への情報配信、運航管理などのシステムに接続されている。両システムの1つは稼働、もう1つは待機させており、定期的に入れ替えて稼働させている。

今回の不具合は、4月3日午後2時16分に「A系」で発生。2つのデータベースサーバがいずれも同時に停止し、全ての機能が停止した。午後3時から3時11分にかけて「B系」への切り替えを行い、順次復旧。利用者への情報配信システムとの連携ができず、情報配信ができない状態が続いた。4月4日午前4時11分に、情報配信システムが復旧した。同日午前9時52分には「A系」も復旧した。

午後4時50分には、羽田空港混雑の影響で22便の欠航を決めた。午後6時45分には、遅延が続いた場合に各空港の運用時間の関係で運航できない可能性を考慮し、33便の欠航を決定した。

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