スターフライヤー、3月から機内サービス刷新 機内販売に7万円の「原木生ハム」

スターフライヤーは、ジャパネットホールディングスとの資本業務提携に伴う取り組みの一環として、機内サービスを3月1日からリニューアルする。

刷新するのは機内誌、機内番組、機内販売システムと取り扱い商品。新たな機内誌は、片面が情報誌「S magazine」、もう一方の面が機内販売カタログ「J catalog」の両表紙。隔月刊となり、「S magazine」では毎号、各界で活躍する有名人へのインタビュー記事や就航地域周辺の観光スポット紹介を掲載する。初回はジャパネットたかた創業者の髙田明氏を取り上げる。

▲新たな機内誌「S magazine J catalog」

機内モニターでは、ジャパネットが2022年3月に開局したBS放送局「BSJapanext(ビーエスジャパネクスト)」の番組を放映。旅、ゴルフ、クイズ、子ども向けなど11ジャンルの番組が視聴できる。

また、機内販売にはジャパネットが開発したモバイルオーダーシステムを導入。これまでは購入用紙に記入して客室乗務員に手渡すスタイルだったが、新たなシステムではスマートフォンで機内誌のQRコードを読み込んで注文する。降機後も24時間購入できる。

取り扱い商品はジャパネットが選定した。就航地である山口県の蔵元・澄川酒造場が醸す機内販売限定ラベルの日本酒「東洋美人 純米大吟醸 愛山」(税・送料込6,750円)のほか、ルミエール「石蔵ワイン」2本セット(同7,370円)、ハモンヤエハラ「原木生ハム」(同70,000円)など、まずは8商品を取り揃える。受け取り方法は配送に切り替える。ジャパネットの物流システムを活用し、最短で注文の翌日に配送できるという。また、機内の在庫切れによる販売機会損失を解消する。一部商品は機内での受け取りも可能。

機内販売はネットワーク関連の調整が終わり次第開始する。それまでは機内誌を持ち帰り、地上の通信サービスを経由することで注文が可能だという。

スターフライヤーとジャパネットHDは、機内エンターテインメントサービス、物販、旅行事業での連携強化を目的とした資本業務提携を2022年8月26日に締結。ジャパネットHDがスターフライヤー株50万株を取得し、議決権比率で14.2%を保有する第2位株主となっている。