ユナイテッド航空のニューアーク空港「ユナイテッド・ポラリス・ラウンジ」を使ってみた!【レポート】

ユナイテッド航空のハブ空港に展開されている「ユナイテッド・ポラリス・ラウンジ」、長距離国際線のビジネスクラス「ユナイテッド・ポラリス」の利用者が利用できる専用ラウンジだ。スターアライアンスのゴールド会員でも、ビジネスクラスの利用でなければ利用できない。

今回、東京/羽田〜ニューヨーク/ニューアーク線で「ユナイテッド・ポラリス」を利用し、帰国便への搭乗を待つ間、「ポラリス・ラウンジ」で過ごした。空港でチェックインを済ませ、優先の保安検査場を通過して左側に進むと「ポラリス・ラウンジ」のエントランスがみえてくる。

受付で搭乗券を出してラウンジ内へ。入った瞬間の感想は「スタイリッシュ」の一言。このラウンジは、ニューヨークが放つエネルギーと渡航先のエネルギーを融合させながら、ユナイテッド航空らしさを表現するというコンセプトとのことだが、スタイリッシュさを感じた大きな要因は12の星座をイメージした鮮やかな照明であった。

総面積は2,500平方メートルで、座席数は455席。とにかく椅子の種類が多いと思ったが、全部で15種類のシーティングスタイルで、そのほとんどに電源コンセントとUSBポートが設置されている。

ユナイテッド航空の担当者によると、「出発便が重なっても混雑することがないのが特徴です」と聞いていたが、その言葉通りに長距離路線のビジネスクラス利用者のみがラウンジ入室の対象者であることから、滞在した1時間半近い時間、混み合うことは全くなく、ゆったりとした時間を過ごすことができた。そして、「ポラリス・ラウンジ」の大きな窓からは、ハブ空港らしく複数のユナイテッド航空機が一望できる。

「ポラリス・ラウンジ」は、シカゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ヒューストン、ワシントンの各空港に展開しているが、ニューアークも含めて乗り継ぎで利用する人も多い。例えば中南米などからの乗り継ぎの場合、ラウンジで長い時間を過ごすこともある。そういった利用者におすすめなのが、シャワールームと仮眠スペースだ。

「シャワースイート」という名称のシャワールームは全部で10室あり、レインフォール・シャワーとソーホーハウス& Co.のカウシェッド・スパで使用されているスキンケア用品を備えている。

そして、仮眠スペースには、プライベート・デイベッドを10台配置しており、アメリカの高級デパート「サックス・フィフス・アベニュー」の寝具類を備えている。乗り継ぎ時間が長い時には活用したいところだ。

そして最もスタイリッシュな空間と感じたのがバーエリア(ラウンジ・バー)。ハイチェアになっており、バーテンダーに好みのカクテルをオーダーとするとその場で作ってくれる。

今回、私はユナイテッド航空のラウンジオリジナルカクテル「ユナイテッド・ポラリス・スター」を作って貰ったが、飛行機に乗る前のオリジナルカクテルはニューヨークのスタイリッシュなバーで飲んでいる気分にさせてくれるような、至福の時間であった。

さらににラウンジの楽しみといえば食事。2つのスタイルから選べ、1つは多くの航空会社のラウンジで採用されているビュッフェスタイルで、セルフサービスで自分が食べたいものをお皿に載せていく。私が訪れた時には、チキンの白ワイン煮込み、ベジタブルココナッツカレー、カボチャのロースト、サンドイッチ、更にはサラダバーも用意していた。朝の時間帯であればスクランブルエッグやベーコン、ソーセージなども並ぶ。

ゆっくり食事をしたいのであれば、最大48席あるダイニング・エリアでの食事をおすすめしたい。ニューヨークの著名なシェフであるJohn Glowacki氏監修のアメリカらしい定番料理、更には世界のトレンドを取り入れた創作料理を提供している。

私は帰国前にハンバーガーが食べたかったので、定番メニューの「ポラリス・シグネチャー・バーガー」を注文してみたが、肉厚で口の中に入れた時の肉汁が最高で、一緒に添えられているフライドポテトとともに堪能した。その他にもロングアイランドスタイルの鴨肉のフライパン焼き、シーザーサラダ、また朝食時間帯(朝11時まで)はオムレツやリコッタトースト、サンドイッチなどの魅力的なメニューが多く、次回は色々食べてみたいと思った。

これらのサービスはもちろん、全て無料で利用可能となっている。私が実際に利用して思ったのは、他の航空会社のラウンジ以上に、ビジネスクラスの旅が本格的に始まっているということだ。

その理由はやはり、混雑をさせないというスタンスによるものだろう。機内ではプライベート空間が確保されているものの、最近はラウンジが混雑しており、落ち着かないことも多い。「ポラリス・ラウンジ」はまさにビジネスクラス利用者が求めるラウンジだろう。このラウンジが使える時には、できる限り空港に早く到着したいと思った。

ユナイテッド航空は、東京/羽田〜ニューヨーク/ニューアーク線を3月2日から1日1往復に増便する。東京/成田〜ニューヨーク/ニューアーク線を合わせた1日2往復で、日本とニューヨークを結ぶことになる。