大阪・関西万博、空飛ぶクルマの運航企業を選定

大阪・関西万博2025

2025年日本国際博覧会協会は、大阪・関西万博での空飛ぶクルマ運航事業の参加企業を選定した。

選定されたのは、ANAホールディングスとJoby Aviation、日本航空(JAL)、丸紅、SkyDriveの5社。募集は2022年12月から2023年1月にかけて行われていた。また、協賛企業はオリックスに決まった。

ANAホールディングスとアメリカ・カリフォルニア州に拠点を置くJoby Aviationは、5人乗り電動垂直離着陸機「S-4」の運航を予定している。同型機は2025年にもアメリカで運航を開始する計画で、2022年10月に国土交通省に型式証明申請を行っている。

JALは、ドイツのVolocopter(ボロコプター)が開発する2人乗り電動垂直離着陸機「VoloCity」の運航を目指す。同年には、パリやシンガポールなどで商用運航が予定されているという。2月21日付で国土交通省に型式証明申請を行った。

丸紅は、イギリスのバーティカル・エアロスペースが開発する5人乗り電動垂直離着陸機「VX4」の運航を見込む。両社は業務提携し、丸紅は25機分の購入予約権を保有している。2025年にも本格的な有人試験飛行を予定しており、すでに1,400機以上を仮受注している。

SkyDriveは、2019年から開発を進めている2人乗り電動垂直離着陸機「SD-05」の運航を予定している。2022年10月に国土交通省に型式証明申請を行っている。

万博会場内ポートと会場外ポートをつなぐ2地点間での空飛ぶクルマの運航の実施を目指しており、自治体や国の関係機関の協力を得て、具体的な取り組みを今後行っていく予定としている。