東京ドームシティ、大規模リニューアル実施 ラクーアにプライベートサウナ、吉本新劇場も

東京ドームは、「東京ドームシティ」の大規模リニューアルを、2023年から24年にかけて実施する。

「東京ドームシティ」は、「東京ドーム」をはじめ、「東京ドームシティ アトラクションズ」、「LaQua(ラクーア)」、「後楽園ホール」、「東京ドームホテル」などの施設から構成される、エンターテインメントシティ。マスターデザインアーキテクトとして、東京を拠点に国際的活動を行うホシノアーキテクツを採用し、全体のランドスケープを刷新する。”Fun”を中心とした6つのキーワードを設定し、来場者の非日常感の醸成や期待感の高揚、滞在快適性と回遊性の向上などを図る。1月より順次着工し、2024年夏の完成を予定している。

東京ドーム周辺の人工地盤と東京ドームシティ アトラクションズをつなぐ大階段の設置やプリズムホール周辺の装飾などにより、東西南北の導線を強化する。さらに、東京ドームを中心に各駅に向けて放射線状に多数のLEDビジョンを増設し、大規模地震発生時など、災害時の情報発信により防災・防犯機能を向上させるとともに、行政と連携した地域の魅力向上のための情報発信やアートとのコラボレーションを行うことで、賑わいの形成や社会基盤としての役割を担う。

「LaQua」開業20周年を迎えることに合わせ、3月から5月にかけて過去最大規模のリニューアルを実施する。新たに広さ1,000平方メートルのフードゾーンを設け、業施設初出店となるパティスリー「Atsushi Hatae」、東京ドームシティ近郊「谷根千エリア」にゆかりのある、昭和24年創業の国産食肉専門店「千駄木腰塚」、注文ごとに生豆から焙煎するコーヒー豆専門店「YANAKA COFFEE」など、約25店舗が出店する。

また、「サウナ、水風呂、ととのい」の全てが楽しめるサウナ付個室と利用後のくつろぎの時間を満喫できる専用ラウンジを備えた、東京ドーム天然温泉スパ ラクーアプロデュースのプライベートサウナを設ける。1室最大25平方メートルで、最大4名まで利用ができる6室を備える。ショップやレストラン約20店舗も新規・改装オープンする。

「スパラクーア」は、「ヒーリング バーデ」エリアを拡張し、新たに低温サウナ室や、クールダウンルーム、休憩ルームを増設する。オープンデッキエリアには開放感あるフットプールやバーを新設し、東京ドームシティを眺めながらゆったりと過ごせるようになる。リラックスラウンジや館内インテリアもリニューアルする。

吉本興業グループとの共同事業による新劇場も建設し、12月の開業を予定する。今春には、「東京ドームシティ アトラクションズ」の大人気ジェットコースター「サンダードルフィン」に、新車両を導入する。東京ドームホテルも開業以来初となる大規模な改装を実施し、コンセプトフロアを設ける。東京ドームも座席改修を実施した。