エールフランス航空、羽田〜パリ線に新ビジネスクラスの777-300ER投入 ファーストクラスも復活

エールフランス航空は、2023年3月26日に始まる夏スケジュールで、東京/羽田〜パリ線を最大週11便に増便すると発表した。このうち、東京/羽田を午前中に出発する「昼便」については、新型のビジネスクラスシートを備えた新仕様のボーイング777-300ER型機を投入する。また、「夜便」ではファーストクラス「ラ・プルミエール」が復活する。

エールフランス航空は10月30日に始まった冬スケジュールで、東京/羽田〜パリ線を週5便、東京/成田・大阪/関西〜パリ線を週3便運航している。機材は主に、ビジネスクラス30席、プレミアムエコノミー21席、エコノミークラス225席の計276席仕様のボーイング787-9型機を使用している。

2023年3月26日に始まる夏スケジュールでは、東京/羽田線の「夜便」と呼ばれるAF271・274便を1日1便に増便。さらに、東京/羽田を日中に出発する「昼便」を週3便で再開し、7月をめどに週4便に増便。最大で週11便体制とする。

機材はいずれもボーイング777-300ER型機を使用する。エールフランス航空のボーイング777-300ER型機は複数の客室仕様があり、既存の「夜便」はファーストクラス「ラ・プルミエール」4席、ビジネスクラス58席、プレミアムエコノミークラス28席、エコノミークラス206席の全296席仕様の機材に大型化し、ファーストクラスの設定が復活する。「昼便」には新型のビジネスクラス48席、プレミアムエコノミークラス48席、エコノミークラス273席を配置した新仕様機を投入する。

▲新仕様機のビジネスクラス

新仕様機は9月からパリ〜ニューヨーク/ジョン・F・ケネディ線で運航を開始したばかりで、ビジネスクラスは全席が通路に面する「1-2-1」配列。シートは全長約2メートルのフルフラットになり、プライバシーが確保できるスライドドアや17.3インチの4Kモニターを備えている。2名組での利用を想定し、中央2席の間のパネルを下げることもできる。

夏スケジュールではこのほか、大阪/関西〜パリ線を週5便に増便。機材はビジネスクラス34席、プレミアムエコノミークラス24席、エコノミークラス266席の計324席仕様のエアバス350-900型機に変更する。詳細なスケジュール等は今後発表される見通し。

▲エールフランス航空 アンリ・ドゥ・ペイルロング副社長

エールフランス航空は11月27日に日本就航70周年を迎えた。来日中のアンリ・ドゥ・ペイルロング副社長は都内で会見を開き、「日本は我々にとって非常に戦略的な市場。二国間における利用者はまだコロナ禍前の状況とは言えないが、今後増えていく」としたうえで、「(フランスでは)2023年にラグビーワールドカップ、2024年にオリンピックが開かれる。日本からの需要も高まるだろう」と見通した。