京成スカイライナー、26日から新鎌ヶ谷停車 柏・松戸〜成田空港間のアクセス向上

京成電鉄は11月26日、ダイヤ改正を実施した。成田空港と都心を結ぶ「スカイライナー」が新たに新鎌ヶ谷駅に停車するようになり、同駅で記念式典が開かれた。

スカイライナーはこれまで、日暮里~空港第2ビル駅間がノンストップの列車と、青砥駅に途中停車する列車の2種類の運行形態があった。このうち、青砥駅に停車する列車が新たに新鎌ヶ谷駅にも停車するようになった。下りの成田空港行き列車は4・6号車のドアのみが開く。

新鎌ヶ谷駅に停車するのは、上り41本、下り42本のスカイライナー全列車のうち、上り14本、下り10本。運転間隔は日中時間帯、概ね1時間に1本となる。特急料金は、新鎌ヶ谷~空港第2ビル・成田空港駅間が800円、新鎌ヶ谷〜京成上野・日暮里駅間が大人500円、新鎌ヶ谷〜青砥駅間が300円。

新鎌ヶ谷駅には京成成田空港線(成田スカイアクセス線)、新京成電鉄新京成線、北総鉄道北総線、東武鉄道野田線(東武アーバンパークライン)の4路線が乗り入れ、柏駅や松戸駅と10〜20分程度で結ばれている。京成電鉄は、スカイライナーを新鎌ヶ谷駅に停車させることで、松戸市や柏市など千葉県北西部の東葛地域から成田空港へのアクセス向上を図る考えだ。同社鉄道本部長の田中亜夫常務は、「これまでは千葉県の皆様になかなかご利用いただける機会が少なかった」としたうえで、新鎌ヶ谷駅停車により「成田空港にも上野方面にも約20分で行けるようになる。成田空港方面では時速160キロ運転が体感できる。また、上野方面へはパンダ観覧やアメ横での買い物などにぜひご利用いただきたい」とPRした。

新鎌ヶ谷駅が位置する鎌ケ谷市は近年、同駅周辺を中心としたまちづくりを進めている。11月25日からは、同駅南側に広がる約7,000平米の県有地について、南北自由通路を備えた複合的施設を開発するための事業者の公募を開始した。式典に出席した同市の芝田裕美市長は、「スカイライナーの停車により、乗降客数が増加するだけでなく、周辺の土地活用の新たな可能性が広げる。市全体の活性化に大きく寄与する」 と期待を寄せた。

▲京成電鉄の田中常務(中央)ほか、北総鉄道の室谷正裕社長(中央左)、鎌ケ谷市の芝田市長(中央右)によるくす玉開き

▲新鎌ヶ谷駅に停車した成田空港行きの「スカイライナー23号」を見送る田中常務ら