フィリピン・マニラに「三越」先行開業 来春にグランドオープン

MITSUKOSHI BGC

三越伊勢丹ホールディングスは、フィリピン・マニラに「MITSUKOSHI BGC」を11月18日に先行オープンした。

野村不動産、Federal Landを合わせた3社が、マニラ中心部から南東に約11キロのボニファシオ・グローバルシティ(BGC)で共同で開発している、住宅と商業施設の大型複合開発プロジェクトのうち、住宅棟の「ザ・シーズンズレジデンス」の地下1階〜地上3階部分に位置する。高層階には分譲タワー型コンドミニアムが4棟、約1,400戸が建設される。

「NEXT MANILA LIFESTYLE」をコンセプトとしており、地下1階は日本の”デパ地下”をイメージし、生鮮食品や日本の食料品を扱う「MITSUKOSHI FRESH」や、日本でも人気の洋菓子店「東京ミルクチーズ工場」、アジアや欧米でも展開するクッキー専門店「Ben’s Cookies」など、計33ブランドが出店。フードコートは日本の“蔵”をイメージし、「三ツ矢堂製麺」や「カレーハウスCoCo壱番屋」など13ブランドが出店する。

1階は化粧品やファッションライフスタイルフロアで、「LEXUS」のショールームも設ける。2階は生活雑貨やレストランを擁し、「紀伊國屋書店」やメガネ店「OWNDAYS」といったショップのほか、寿司屋「千両」や「ラーメン凪」の新業態ショップなどの日本食レストラン、シンガポール発のミシュラン一つ星中国料理店「PUTIEN(プーティエン)」といった飲食店が順次開業する。3階にはアミューズメント施設を設ける。また、正面エントランスには三越の「ライオン像」を設置する。日本以外での「ライオン像」の設置は初めて。

フィリピンでの日系百貨店と日系ディベロッパーによる複合開発は初めてで、三越伊勢丹ホールディングスはフィリピンへ商業施設を初めて進出することになる。延床面積は約28,000平方メートル、テナント数は約120店舗。3社の合弁会社であるSunshine Fort North Bonifacio Commercial Managementが運営する。営業時間は午前10時から午後10時まで。グランドオープンは2023年春頃を予定している。