緑色のANA機が4年ぶり復活 「水と緑」モチーフの787特別塗装機、羽田に到着

全日本空輸(ANA)が10月から運航する「ANA Future Promise特別塗装機」が10月2日夜、塗装作業を行っていた台北から羽田空港に到着した。

ANAが2021年6月に立ち上げた、持続可能な社会の実現と企業価値向上に向けた取り組み「ANA Future Promise」の象徴として運航するもので、ボーイング787-9型機(機体記号:JA871A)の左側に「緑」、右側に「水」をモチーフとした塗装を施した。通常は「トリトンブルー」と「モヒカンブルー」で塗られている垂直尾翼も、全体のデザインに合わせて2種類の緑色で塗装。緑色の尾翼は、ANAウイングスが2010年から2018年まで運航したボンバルディアDHC8-Q400型機の特別塗装機「エコボン」(機体記号:JA856A)以来、約4年ぶりの復活となる。

さらに、機体左側中央には「ANA Future Promise」の、右側中央には持続可能な航空燃料(SAF)の活用を通じて二酸化炭素(CO2)排出量削減を目指す取り組み「SAF Flight Initiative」のロゴを描いた。

フェリーフライトのNH9461便は10月2日午後に台北・桃園空港を出発し、午後6時45分頃に羽田空港の151番スポットに到着した。あす3日にお披露目会を開き、今月中にも定期便に投入する。今後、ボーイング787-8型機(機体記号:JA874A)にも同様の塗装を施す。

ANAでは「ANA Future Promise」の取り組みの一環として、機内食容器の一部や機用品の包材に地球環境に配慮した素材を使用しているほか、機内食の残渣を使った堆肥で育てた食材を使った機内食の提供などを進めている。また、航空機の運航に伴うCO2排出量を2050年度までに実質ゼロにする中長期目標を掲げている。