西九州新幹線が開業 “10秒で完売”の一番列車、一日駅長・長濱ねるさんが笑顔で見送り

佐賀県の武雄温泉駅と長崎駅を結ぶ西九州新幹線がきょう9月23日、開業した。長崎〜武雄温泉駅間を最短23分で結び、博多〜長崎駅間の所要時間は最短1時間20分となる。

長崎駅では、長崎県出身で西九州新幹線長崎県広報大使に任命されている女優・長濱ねるさんが一日駅長を務め、午前6時17分に出発する一番列車の「かもめ2号」に出発合図を行い、手を振って乗客を見送った。

西九州新幹線は、博多駅と長崎駅を結ぶ143kmの整備新幹線計画のうち、長崎〜武雄温泉駅間の約66キロがフル規格新幹線として先行整備されるもの。武雄温泉〜博多間は在来線特急の「リレーかもめ」が運行され、武雄温泉駅では同じホームで対面乗り換えをするリレー方式となる。

▲「かもめ2号」の終点は武雄温泉駅だが、行き先表示は整備計画のルートに合わせて「博多」と表示される

JR九州によると、開業初日の「かもめ2号」の指定席は発売から10秒で完売。自由席も混雑が予想されたため、長崎駅から乗車できる人数を230名までに制限したが、自由席目当ての鉄道ファンらが前日から列をつくっていた。

▲長崎駅新幹線改札の「通り初め」を行う長濱さん(中央)

西九州新幹線の開業により、長崎駅は日本最西端の駅となった。長濱さんは「初めてホームに降り立ったとき、奥に広がる海に感激した。線路の端が見られるのは終点ならではでレアだと思う」と開業に合わせて生まれ変わった駅をアピールした。

▲長崎駅の萱嶋創駅長(右)とともに「かもめ2号」に出発合図を出す長濱さん