台風11号、西日本に接近・6日にかけて警戒が必要 空の便・新幹線・各社路線に影響

台風11号は、9月5日夜から6日朝にかけ、強い勢力を維持して対馬海峡を通過する見込みで、空の便の欠航や山陽・九州新幹線の計画運休などがすでに決まっている。

気象庁によれば、5日午後4時時点で東シナ海にあって、1時間におよそ25キロの速さで北北東へ進んでいる。中心の気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートル。中心の東側220キロ以内と西側165キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。西日本、特に九州では、6日にかけて暴風やうねりを伴った高波、高潮、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要となる。

5日午後6時15分現在、全日本空輸(ANA)は、6日午前に米子・萩 石見・岩国・山口宇部・高松・松山・福岡・佐賀・熊本・長崎・鹿児島空港を発着する便と、終日、鳥取・徳島・高知空港を発着する便が、遅延・欠航・他空港への着陸や出発地への引き返しなどの発生する可能性があるとしている。

5日午後6時10分現在、日本航空(JAL)は、6日午前に山口宇部・福岡・北九州・長崎空港を、6日午後に徳島空港を、終日、小松・但馬・隠岐・出雲・高松を発着する便に影響が出る可能性があるとしている。隠岐空港を発着する全便と、但馬・出雲・山口宇部・徳島・福岡・北九州・長崎空港を発着する一部の運航便は欠航が決定している。

5日午後5時15分現在、JR西日本は、山陽新幹線の広島~博多駅間と博多南線で、9月6日始発列車から午後4時頃まで、列車の運転を取り止めるとしている。また、新大阪~広島駅間は、列車の本数を減らして運転する。

5日午後6時現在、JR九州は、9月6日、九州新幹線の博多〜熊本駅間を始発から運転見合わせ、熊本〜鹿児島中央駅間を始発から本数を減らして運転するとしている。このほか、特急列車や在来線にも、運休や減便などの影響が出ている。