日本とサイパン結ぶ直行便、2年半ぶり再開 ユナイテッド航空が週3便運航

ユナイテッド航空は9月1日、東京/成田〜サイパン線を開設した。同路線の直行便はスカイマークが運航していたものの、新型コロナウイルスの影響で2020年3月25日から運休しており、再開は2年半ぶりとなる。

ボーイング737-800型機で週3便運航する。直行便の再開は、マリアナ政府観光局と政府機関が共同で実施する観光復興に向けた投資計画の一環で、アメリカ自治領公安局(CPA)の支援によって実現。サイパンやテニアン、ロタへの日本人観光客の誘致を本格化する。

東京/成田〜サイパン線は2018年5月のデルタ航空撤退後、一時的に直行便がなくなっており、2019年11月にスカイマークが唯一の国際線として就航したものの、新型コロナウイルスの影響で運休が続いている。2003年までは、ユナイテッド航空と統合したコンチネンタル航空も就航していた。

成田空港では初便となるUA825便の出発を前に、ラルフ・トーレス北マリアナ諸島知事らがテープカットを行って就航を祝った。初便は71名が利用し、ビジネスクラスは16席が満席となった。UA825便は午後9時25分発のところ同14分に出発し、サイパンにはスケジュールより17分早い現地時刻翌午前1時43分に到着した。

▲ユナイテッド航空 高橋亨日本・ミクロネシア地区営業担当支社長

就航に先立つ8月31日にマリアナ政府観光局の主催で開かれた記念レセプションで、あいさつに立ったユナイテッド航空の高橋亨日本・ミクロネシア地区営業担当支社長は、「まずは週3便を使命として成功させなければならない」と力を込め、「週3便があって、次に週5便。そしてデイリー(運航)。維持できるよう協力を切に願う」と旅行業関係者に呼びかけた。9月7日からは政府の水際対策がさらに緩和される。高橋支店長は帰国時の陰性証明廃止や入国者数の上限引き上げなどを歓迎しつつも、「ビザの問題が一番」と指摘。「ビザウェーバー(ビザ免除)の状態に戻ってはじめて日本はボーダーが開いたと言える」と、現在すべての訪日客に対して求めているビザ要件の緩和を求めた。

■ダイヤ
UA825 東京/成田(21:25)〜サイパン(02:00+1)/火・木・土
UA824 サイパン(07:00)〜東京/成田(09:35)/月・水・金