外務省、サル痘への感染に注意を促す広域情報を発出

外務省

外務省は、海外渡航者や在留邦人にサル痘への感染に注意するよう呼びかける広域情報を発出した。

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が7月23日、サル痘の世界的な感染拡大が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に認定したことを受けて、外務省は7月25日、全世界に感染症危険情報の「レベル1」を発出していた

海外からの帰国者に対し、体調に異常がある場合には、到着した空港などの検疫ブースで検疫官に申し出るとともに、帰国後に症状が認められた場合は、医療機関を受診し、海外渡航歴を告げるよう求めている。

サル痘は、サル痘ウイルスによる感染症で、中央アフリカから西アフリカで流行している。潜伏期間は6〜13日とされており、潜伏期間の後に発熱や頭痛などが続き、発疹が出現。2〜4週間で治癒するとされており、今回の流行で先進国での死亡例は報告されていない。げっ歯類や猿・うさぎなどの動物との接触、感染者の飛沫や体液を避けることなどが感染予防につながるといわれている。