サル痘の世界的流行、全世界に感染症危険情報「レベル1」を発出

外務省

外務省は、全世界に対して、サル痘にかかる感染症危険情報の「レベル1(注意喚起)」を発出した。

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は7月23日、サル痘の世界的な感染拡大が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」である旨認定している。これまでに75か国・地域で累計16,000人以上の症例が報告され、世界的な広がりをみせている。

日本でも7月25日、初の感染例を確認。感染者は30代の男性で、欧州への海外渡航歴と、渡航先でサル痘と診断された人との接触歴があった。同日に医療機関を受診し、発熱や発信、頭痛、倦怠感があった。容態は安定しており、東京都内の医療機関に入院している。日本でサル痘は、4類感染症に指定されている。

サル痘は、サル痘ウイルスによる感染症で、中央アフリカから西アフリカで流行している。潜伏期間は6〜13日とされており、潜伏期間の後に発熱や頭痛などが続き、発疹が出現。2〜4週間で治癒するとされている。げっ歯類や猿・うさぎなどの動物との接触、感染者の飛沫や体液を避けることなどが感染予防につながるといわれている。