エチオピア当局、アディスアベバからの入国者にサル痘に関するオンライン申告義務付け

エチオピア公衆衛生研究所は、アディスアベバから空路で入国する人を対象に、サル痘に関するオンライン申告制度を6月30日から導入した。

出発前24時間以内に、パスポート番号や出発前21日以内の滞在国、感染者との接触有無などをオンラインで申告の上、QRコード付きの申告証明書を取得し、到着時に提示することが求められる。年齢に関わらず、すべての乗客が対象となる。

サル痘はリスなどのげっ歯類が自然宿主として考えられ、天然痘同様の症状を伴う急性発疹性疾患で、アフリカに発生する風土病とされてきた。潜伏期間は5〜21日で、致死率は数%〜10%とされている。初期症状は発熱、悪寒、背中の痛み、筋肉痛、リンパ節の腫れなどで、発熱後1~3日で特徴的な発疹が顔や四肢に現れ、口の中や性器、目にも発疹が現れることがある。