ジェットスター・ジャパン、初のエアバスA321LR型機が成田到着 7月から定期便投入

ジェットスター・ジャパンは、7月1日から就航するエアバスA321LR型機の初号機(機体記号:JA26LR)をエアバスが工場を置くハンブルクで現地時間6月3日に受領した。フェリーフライトは6月12日夜、成田空港に到着した。

同社は2018年11月に、輸送力増強や国際線の路線拡大に向けてエアバスA321LR型機3機の導入を発表。当初は2020年夏の就航を予定していたが、コロナ禍の影響を受けて計画を見直していた。

機内は全席エコノミークラスの238席。座席はレカロ製のBL3710を採用し、USBポートやモバイル端末用ホルダーを設けた。航続距離は約7,400キロ、積載可能コンテナ数は10個。尾翼の塗装はコーポレートカラーのオレンジで、2層のコーティングを施すことで、より塗装が長持ちするようになったほか、塗料の重量を最大30%削減できるという。燃費効率が向上し、二酸化炭素排出量も削減できる。

フェリーフライトはGK1便としてハンブルクを現地時間6月10日午前9時17分に出発。アブダビ、ハノイを経由して、ハノイ・ノイバイ国際空港を6月12日午後2時9分に発ち、日本時間午後9時14分に成田空港A滑走路に着陸。同22分頃に702スポットに到着した。

定期便としての初便は7月1日の東京/成田発福岡行きGK503便で、その後は東京/成田行きのGK502便、札幌/千歳行きのGK111便、東京/成田行きのGK110便、札幌/千歳行きのGK119便、東京/成田行きのGK120便に投入する。これにより、東京/成田〜札幌/千歳・福岡線の全供給座席数が7%増える。6月30日には定期便投入に先立ち、成田空港発着の周遊フライトを実施する。

2号機は年内、3号機は来年の受領を予定している。国際線への投入は状況を踏まえて検討するという。