マリオット、復配を決定 アメリカとカナダで需要戻る

マリオット・ベセスダ・ダウンタウン・アット・マリオット本社(Marriott Bethesda Downtown at Marriott HQ)

マリオット・インターナショナルは、2022年第1四半期の業績を発表した。

2022年第1四半期は、3億7,700万米ドルの純利益を計上した。ドル建てRevPAR(販売可能な客室1室あたりの売上)は、前年同期と比べ、全世界で96.5%、アメリカとカナダで99.1%増加した。2019年同期と比べると、全世界で19.4%、アメリカとカナダで14.5%減少している。1株あたり30セントの現金配当の再開を決定したほか、自社株買いの再開も計画する。

客室稼働率は、オミクロン株の影響を受けて1月には45%となったものの、3月には64%へと劇的に回復した。3月の平均客室単価は2019年同月を5%上回っており、アメリカとカナダの都市部では、高稼働率と料金の上昇によってRevPARが大幅に改善した。

アメリカとカナダでは、4月のRevPARが2019年水準に回復したことを推定しており、第2四半期は2019年とほぼ同等と見込む。それ以外の国では変動が大きいものの、楽観的な見方を強めている。