東武鉄道、新型「スペーシア」2023年導入へ 先頭部に7名用スイート個室

東武鉄道は、特急「スペーシア」の新型車両を2023年から導入する。

「Connect&Updatable~その人、その時と、つながり続けるスペーシア~」 を車両コンセプトに、現行スペーシアを継承しながらもブラッシュアップした個室をはじめ、全6タイプのシートを設ける。

1号車の「コックピットラウンジ」は、 “時を超えるラウンジ”をコンセプトとした、日光金谷ホテルや日光の大使館別荘をモチーフに、気品高く落ち着きのある空間。4人、2人、1人掛けのソファー席計20席を用意し、様々なグループ形態に対応する。沿線地域にちなんだメニューを提供するカフェカウンターも併設する。

2号車には2+1列配置の「プレミアムシート」を計35席設置。シートピッチは現行スペーシアより広い120センチで、東武鉄道としては初めて電動リクライニングやバックシェル構造を採用する。大型インアームテーブルや読書灯を搭載し、ワンランク上の乗車感を提供する。

3・4号車には、現行スペーシアと同じシートピッチ110センチの「スタンダードシート」が各56席並ぶ。

5号車は「スタンダードシート」18席に加え、横幅約80センチの広々としたシートが向かい合った半個室の「ボックスシート」を4席設ける。

6号車は「コンパートメントルーム」として、コの字型ソファーと可変テーブルを設けた4名用コンパートメント4室を設置。さらに、車両先頭部には最上級の7名用コンパートメント「コックピットスイート」を設ける。プライベートジェットをイメージした「走るスイートルーム」がデザインコンセプトで、車両幅いっぱいの空間にソファーを配置し、前方と側面の窓からの展望を広く見渡せる。飾り照明は、日光東照宮の陽明門の柱に刻まれた「グリ紋」と呼ばれる渦巻き模様をモチーフとして、車内から日光らしさを演出する。同社によると、11平米の個室面積は私鉄特急最大。

料金や運行開始日などは後日発表するとしている。