総合車両製作所、「青ガエル」の先頭車両を復原保存

総合車両製作所は、東急5000系(初代)、通称「青ガエル」の先頭車両を横浜事業所で復原保存することを決めた。

創立10周年記念事業として実施するもので、「青ガエル」は前身である東急車輛製造が1954年から59年までに105両製造し、当時の技術としては画期的な航空機由来の張殻構造(超軽量モノコック構造)と直角カルダン駆動台車方式を初めて量産化した。この技術によって、車両重量が1両あたり約10トン軽量化され、その後の新幹線車両に至る日本の鉄道車両の軽量化の先駆けとなった。

復原保存する車両は、1956年に東急5000系デハ5015として新造。1980年に長野電鉄2500系モハ2510に改造され、1997年に廃車となっていた。現在長野県内にあり、今年から来年にかけて移送、復原を行うことを計画している。