JR九州「ななつ星 in 九州」、9周年を機に車両刷新 本格的な茶室も

JR九州は、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」の運行開始9周年に合わせて、10月15日から車両と運行ルートを刷新する。

車両のリニューアルは7両編成のうち、ダイニングカーの2号車と、スイートルーム3室を設けた3号車が対象。2号車はイベント用としても使用できるサロンと、九州各地の銘茶を茶師が点てて提供する本格的な茶室を設ける。3号車にはバーラウンジや、九州各地の工芸品の展示やグッズを販売するギャラリーショップを新設する。リニューアルに伴い、全体の乗車定員は最大14室30名から10室20名に変更する。

運行ルートは、1泊2日の「九州周遊コース」、3泊4日の「霧島コース」、3泊4日の「雲仙コース」の3種類を設定。いずれも博多発着で、「九州周遊コース」は1日目に熊本・川内を経由して鹿児島中央まで走行し、2日目は宮崎・大分を経由して博多に戻る。価格は客室によって異なり、65万円〜90万円。「霧島コース」は1日目に由布院経由で大分まで、2日目は熊本・川内を経由して隼人まで、3日目は吉都線回りでえびの・延岡を経由して佐伯まで走行し、4日目は再び大分・熊本回りで博多に戻る。価格は125万円〜170万円。吉都線を経由するのは初めてとなる。「雲仙コース」は、初日に由布院・大分を経由して豊後竹田まで、2日目は熊本まで運行後、乗客はバストフェリーで雲仙に移動。3日目は諫早から長崎を回って早岐・鳥栖・博多を経由して門司港まで、最終日は別府・大分・日田を経由して博多に戻る。価格は115万円〜160万円。

運行期間と設定本数は、「九州周遊コース」が10月から2023年3月まで11本、「霧島コース」が10月から12月まで5本、「雲仙コース」が2023年1月から2月まで4本。この他にも旅行会社などが企画するコースが運行される場合もある。リニューアル後の初便は10月15日の「九州周遊コース」となる。(画像:Design & Illustration by Eiji Mitooka + Don Design Associates)

▲2号車のサロン

▲3号車のバーラウンジ

▲3号車のギャラリーショップ