カタール航空、エアバスA350型機の塗装問題を法的解決へ

カタール航空(エアバスA350-900型機)

カタール航空は、イギリス・ロンドンの高等裁判所で、エアバスに対して法的手続きを開始した。

一部のエアバスA350型機で、表面や塗装の劣化が確認されている問題で、エアバスは内容を分析しているとしている。カタール航空は、「裁判所を通じてこの紛争の迅速な解決を求める以外に選択肢がない」と主張している。

エアバスは今月、「顧客の1社がエアバスA350型機の非構造的な表面劣化について誤った表現をしていることが続いている」として、独立した法的評価を求めることを明らかにしていた

カタール航空は2021年8月に、エアバスA350型機13機の機体表面の塗装が加速度的に劣化しているとして、根本的に原因が究明されるまで運航を停止すると表明。影響を最小限に抑えるため、今冬スケジュールには、全機退役を表明していた、エアバスA380型機の一部の運航を再開している。現在、21機のエアバスA350型機の運航を停止している。