カンタス航空、エアバスA380型機を保管場所から空輸 来春運航再開

カンタス航空は、運航を再開するエアバスA380型機を、保管していたドイツのドレスデンからシドニーへ空輸した。

空輸したのは、創業者の1人にちなんで、「ハドソン・ファイシュ」と命名された機体(機体記号:VH-OQB)で、11月9日午後3時ごろにシドニーに到着した。オーストラリアを出発してから593日ぶりの主基地への帰還で、運航に合わせて着陸装置を交換するための定期整備を行っていた。到着後には追加の整備を行い、数週間後には乗員の訓練の一環として運航を予定している。

カンタス航空では当初、2023年までアメリカ・カリフォルニアで長期保管を見込んでいたエアバスA380型機の運用復帰を前倒した。2022年4月からロサンゼルス、2022年11月からロンドン線に、客室を改修した5機を投入する。

改修済みのエアバスA380型機は485席構成で、2階にはラウンジを新設したほか、ビジネスクラスとプレミアムエコノミーの座席、1階のカーペットやカーテンも一新している。