ハワイアンHD、第3四半期は黒字化 国際線増便計画、エアバスA330型機のリース延長も

ハワイアン航空

ハワイアン・ホールディングスは10月26日、2021年第3四半期(2021年7月〜9月)の業績を発表した。純損益は1,470万米ドルの黒字だった。

売上高は5億880万米ドル、営業費用は4億6,560万米ドルだった。旅客収入は2019年と比べて35%減少したものの、貨物などが好調だった。期末時点での調整後負債は8億8,500万米ドルで、2019年末と比較して約9,000万米ドル減少した。

7月にはアメリカ本土からの渡航需要の急増により、供給容量は過去最大となる115%にまで増えた。一方で、7月下旬から8月上旬にかけて、新型コロナウイルスのデルタ株の拡大により、予約が減少した。ハワイ州のデービッド・イゲ知事が渡航自粛を求める声明を発表したことにより、新規予約のペースが落ちただけでなく、8月下旬から10月にかけての多くの予約がキャンセルされた。競合他社が供給容量を増やしたため、価格競争も激化した。

ピーター・イングラム最高経営責任者(CEO)は、日本や韓国、オーストラリア、ニュージーランドといった主要市場のワクチン接種率が「劇的に加速している」として、「今後数週間でアメリカの水準に達し、おそらく上回るだろう」と、国際線の需要が2022年後半にもコロナ前の水準に回復する見通しを示した。

検疫規制の緩和に伴い、12月下旬から2022年第1四半期にかけて、国際線の増便を計画している。第4四半期の業績に与える影響は限定的としたものの、2022年には業績への大きな寄与を見込む。

国内の需要回復を受け、2021年に返却を予定していたエアバスA330-200型機2機のリース契約を延長した。これにより、2022年に納入予定のボーイング787型機を、当初の代替機としてではなく、事業成長のための機材として位置づける。

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