ANAのA380「フライングホヌ」3号機、ついに成田到着 初号機と共演も【写真13枚】

全日本空輸(ANA)のエアバスA380型機「FLYING HONU(フライングホヌ)」の3号機(機体記号:JA383A)が10月16日、エアバスが工場を置くフランス・トゥールーズから成田空港に到着した。これにより、ANAが発注済みの3機のA380型機が全て日本に揃った。

ANAを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD)は2016年1月、A380型機3機の発注を発表。客室構成は3機ともに、1階がエコノミークラス383席、2階がファーストクラス8席、ビジネスクラス56席、プレミアムエコノミークラス73席の計520席仕様。機体デザインは3機それぞれデザインが異なるウミガメの塗装で、初号機(JA381A)はハワイの空をイメージしたブルー、2号機(JA382A)はハワイの海をイメージしたエメラルドグリーン、3号機はハワイの夕陽をイメージしたサンセットオレンジのカラーリング。「空飛ぶウミガメ」を意味する「フライングホヌ」の愛称が付けられている。

初号機は2019年3月20日に、2号機は同年5月17日にANAに引き渡され、同月24日から東京/成田〜ホノルル線に投入された。3号機は当初、昨年春に引き渡される見通しだったものの、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い延期。当初予定から約1年半遅れでの日本到着となった。

フェリーフライトはNH9398便として、現地時間10月15日午後6時10分(日本時間16日午前1時10分)頃に、フランスのデリバリーセンターがあるトゥールーズを離陸した。約12時間のフライトののち、成田空港には16日午後0時55分に着陸。フライングホヌにちなんだキャラクター3体に迎えられ、午後1時5分に807番スポットに到着した。スポットでは、遊覧チャーターフライトに出発する初号機と共演するシーンもあった。なお、3号機の就航は未定となっている。

A380型機は生産が終了しており、引き渡しはエミレーツ航空向けの2機を残すのみとなっている。エアバスによると、残る2機はドイツ・ハンブルク工場から引き渡される見通しで、ANAへの機体がトゥールーズから引き渡された最後のA380型機だったという。