JR北海道、特急「おおぞら」をキハ261系に置き換え 7駅廃止も協議、来春のダイヤ見直しで

JR北海道 キハ283系

JR北海道は、来春のダイヤ見直しの検討事項の概要を公表した。

キハ261系22両とH100形30両を追加投入し、キハ283系とキハ40を置き換える。キハ283系で運転する特急「おおぞら」の残り6本をキハ261系に置き換える。携帯電話充電コーナーの設置や車椅子スペースの拡大など、車内設備も向上する。根室線の全54本と、石北線の24本中19本をH100形に置き換える。

H100形の投入による動力性能の向上で、根室線の新得〜帯広駅間では最大20分、根室線の帯広〜池田駅間や白糠〜釧路駅間、石北線の旭川〜上川駅間では最大10分程度の短縮を見込む。

開業するロイズタウン駅には全84本のうち約9割、東風連駅を移設して改称する名寄高校駅には全24本の列車の停車を計画している。新函館北斗駅での北海道新幹線と特急「北斗」の接続は、最大20分程度短縮する。

固定費の削減に向け、閑散期の特急「おおぞら」の自由席を1両化や、特急「ライラック」2本の臨時列車化を図る。土休日に札幌圏では10本程度を運休、札幌圏以外でも20本程度を減車する。

また、花咲線と宗谷線の各1駅、函館線の5駅の計7駅を廃止する方向で、関係自治体と協議している。

これにより、年間で動力費約7,000万円、駅の廃止で1,000万円の計8,000万円の経費節減効果が見込まれるとしている。