リニア中央新幹線、品川〜名古屋間の総工費1.5兆円増 地震対策などで

JR東海 リニアL0系改良型

JR東海は、建設中のリニア中央新幹線の品川〜名古屋駅間について、総工費が従来計画の5.52兆円から約1.5兆円増え、7.04兆円になる見通しだと発表した。

難工事への対応に0.5兆円、地震対策の充実に0.6兆円、発生土の活用先確保に0.3兆円が追加となる見通し。必要となる資金については、鉄道運輸収入が段階的に回復し、2024年度以降、2028年度までにコロナ禍前の2018年度の水準に戻ることを前提としたうえで、確保が可能としている。

リニア中央新幹線の品川〜名古屋駅間は、2027年の開業を目指して工事が進められているが、沿線の一部自治体との協議が難航。目標通りの開業が難しくなっている。開業後は、最高時速500キロで同区間を最速40分で結ぶ。

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