有楽町線・副都心線に15年ぶりの新型車両17000系 22年度までに7000系置き換え

東京メトロはきょう2月21日、有楽町線・副都心線で15年ぶりとなる新型車両「17000系」の営業運転を始めた。

17000系は、有楽町線・副都心線用としては2006年にデビューした10000系以来、15年ぶりの新型車両。外観は10000系と同様の丸みを帯びた形状としつつ、車内は座席の袖仕切りや荷棚にガラスを採用し、開放感あるデザインになった。駆動機器には高効率なPMSM(永久磁石同期電動機)を採用したほか、走行しながら車両の機器状態をモニタリングする「TIMAシステム(車両情報監視・分析システム)」を導入するなど、安定性・安全性も向上させている。

2022年度までに10両編成6本、8両編成15本の全21編成を投入し、1974年の有楽町線開業に合わせてデビューした現行の7000系を置き換える。デビュー初日の21日は第一編成の17101F編成が、新木場午前7時21分発の列車として和光市まで運行された。

東京メトロは2019〜2021年度の中期経営計画で、2021年度までに日比谷線、丸ノ内線、有楽町線、副都心線、半蔵門線に新型車両を導入することを発表している。このうち、日比谷線、丸ノ内線はすでに導入が進められており、残る半蔵門線も2021年度上半期から18000系が導入される計画。

東京メトロ車両部設計課の荻野智久課長は17000系について、「日本の鉄道技術の粋を集めてつくった車両。明るい話題が少ないが、皆さんの毎日の生活を支える新しい車両として、見かけたらうきうきした気持ちを持ってもらえれば」と話した。

▲一番列車に出発合図を出す武田一美 大手町駅務管区長

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