機内食の卸などを手掛けるムツミグローバルフーズネットワークが事業停止

東京商工リサーチ

東京商工リサーチなどによると、機内食などの食品の卸販売を手掛ける、ムツミグローバルフーズネットワークと関連会社のフードリンゲージが、2月12日までに事業を停止し、弁護士に事後処理を一任したことがわかった。

ムツミグローバルフーズネットワークは、専門商社や食品加工業者、外食レストランチェーン、スーパー、機内食業者への食品の卸販売を手掛けていた。フードリンゲージは食品加工を手掛けている。

中国やインドネシア、タイ、ベトナムの提携協力工場10社から、中間業者をカットすることによる安価な原料調達に強みを持つほか、香港、ベトナム、タイ、シンガポール、インドネシアなどへの輸出も取扱っていた。ジェトロの登録内容によると、2007年7月に設立し、資本金は9,500万円。従業員数は29名。

売上高は2011年6月期が4.6億円、2012年6月期が6.7億円、2013年6月期が11.8億円、2014年6月期が20.5億円、2015年6月期が25.9億円、2016年6月期が32.8億円、2017年6月期が37.4億円と年々増加。東京商工リサーチによると、2020年6月期の売上高は51億9,298万円を計上していたものの、新型コロナウイルスの影響による航空便の運休や減便によって需要が急減し、業績が悪化していた。負債額はムツミグローバルフーズネットワークが約40億円、フードリンゲージが約8億円の計約48億円。