JR北海道、来春改正でダイヤ合理化 特急「大雪」は全便臨時化へ

JR北海道

JR北海道は10月14日、2021年春以降のダイヤ見直しについて発表した。利用が大幅に減少している各方面の特急列車の減便・臨時化などを行い、年間約5.5億円の経費節減を図る。

札幌〜函館間の特急「北斗」は、定期24本のうち夜間帯で利用の少ない上下各1本を減便。さらに上下各1本を臨時化し、定期20本と臨時2本とする。

札幌〜旭川間の特急「カムイ」「ライラック」は、定期48本のうち上下各2本を臨時化し、定期44本と臨時4本とする。臨時列車は土休日や繁忙期など年間135日程度運行する。

旭川〜網走間の特急「大雪」は定期4本を全て臨時化し、年間315日程度運行。札幌〜網走間の特急「オホーツク」については定期4本を維持する。

旭川〜稚内間の特急「サロベツ」は定期4本のうち2本を臨時化する。札幌〜稚内間の特急「宗谷」は定期2本を維持する。

特急「北斗」と札幌〜釧路間の特急「おおぞら」については、所定の編成を5両に減車。利用状況に合わせて増結する。

このほか、札幌圏や函館線の滝川〜旭川間、留萌線、石北線、宗谷線の旭川〜名寄間、根室線の滝川〜新得〜帯広間については、利用減少により列車の見直しを行う。また、利用の少ない36駅については廃止または自治体への維持管理移行の方針で協議を行っており、18駅程度が廃止される見込み。

JR北海道によると、一連のダイヤ見直しで年間約5億円、駅の見直しで同0.5億円程度の経費節減を見込まれるという。