空港売店やレストランのコロナ対策 福岡空港で取材した

6月19日の緊急事態宣言の解除後、徐々に国内線の便数が増えている。7月1日以降、大手2社は半数強のフライトの運航を再開している。

航空各社などが進めている、機内の消毒強化やソーシャルディスタンスの確保といった新型コロナウイルス対策はすでに多くの記事でお伝えしているが、売店やレストランなどの人が多く出入りする様々な場所での対応を、7月1日に福岡空港を取材したのでお伝えしたい。

筆者は6月14日と22日、24日にも福岡空港を利用しており、緊急事態宣言の解除前と解除後を比較すると、行き交う人の数が大きく増えているように感じる。営業している店舗も増えて、ほぼすべての店舗が営業を再開していた。

空港従業員によると、これでも「通常の5割程度」にとどまるという。比率としてはビジネスマンが多く、家族連れは少ないように感じる。羽田から搭乗した日本航空(JAL)便は、クラスJは満席、ファーストクラスも直前にキャンセルされた1席を残して満席だった。普通席も半数以上が埋まっており、同日の復路も大半の座席が埋まっていた。徐々に人の動きが活発化している。

空港内の売店「BLUE SKY」にも、お土産を買い求める人が徐々に戻っていた。店頭には人気菓子「博多通りもん」が高く積まれており、一時と比べると品揃えも徐々に回復しているように感じる。店頭には手指消毒液が設置され、マスクも販売されている。

レジにはビニールカーテンが設置され、人同士の接触を最小限に抑える工夫を施している。ホームセンターで買った突っ張り棒で自作したいう。空港内の多くの店舗では、同様の取り組みを行っていた。

レストランの対応は、店舗によりまちまちだ。3階の「YOSHIMI BLUESKY」では、1組ごとに隣の座席を空席とするほか、利用ごとにテーブルだけではなく、座席も消毒する取り組みを行っている。

一方で、混み合うラーメン店などでは、なるべく人が隣り合わないように工夫しているものの、明示はされていない。気になる人は確認してから入店するといいだろう。店頭に手指消毒液を置いているのはどの店舗も変わりなかった。

JALグループでは、多くの人が触れる自動チェックイン機を消毒担当の係員がこまめに消毒しており、1台おきに稼働させている。カウンターや搭乗口など、人が並ぶ場所には、床に足型の目印を貼り付け、間隔を取るように促している。チェックインカウンターなど、係員と接する場所にはビニールカーテンやアクリルパネルを設置している。

同様の対応は、福岡空港のみならず全国の空港で行われている。安心して空の旅が楽しめそうだ。