国土交通省と神戸市、神戸三宮駅前空間整備の事業計画を発表 中・長距離バスターミナルの集約など

国土交通省と神戸市は3月25日、中・長距離バスターミナルの集約を含む神戸三宮駅前空間整備の事業計画を発表した。

市などは、「ひと・モノ・交通が行き交う新たな“港”=未来型駅前空間」の創出に向け、JR三ノ宮駅、市営地下鉄三宮駅、三宮・花時計前駅、阪神神戸三ノ宮駅、阪急神戸三宮駅、ポートライナー三宮駅の駅前空間の整備を進めており、昨年8月には事業計画の中間とりまとめを発表していた。

現在の三宮地区の中・長距離バス乗降場とバス待合所はJR三ノ宮駅の半径500メートル以内で分散しており、乗換え利便性の低さなどが課題となっている。新たな中・長距離バスターミナルは、現在一部の高速バス・一般路線バスなどが乗り入れる三宮バスターミナル(ミント神戸内)の東側に建設される予定で、分散するバス停が集約されることで交通結節機能の強化が図られる。市などは2026年度頃までのI期開業、2030年度頃までのII期開業を目指すとしている。新ターミナルは再開発ビルの一部であり、ビル内にはホールや図書館などの施設や各種店舗等の入居が想定される。また、新ターミナルと阪急神戸三宮駅方面を結ぶデッキの整備も同時に進める。

このほか、JR・ポートライナー・阪神・阪急・地下鉄2駅の6駅をつなぐ人と公共交通優先の空間「三宮クロススクエア」の整備も計画している。三宮クロススクエアは、国道2号の三宮交差点東側から整備を始め、完成は2030年度頃以降を予定している。