韓国政府、LCCに約280億円の金融支援 空港使用料支払い猶予など

仁川国際空港

韓国政府は、韓国産業銀行を通じて、経営に大きな打撃を受けている格安航空会社(LCC)に、最大3,000億韓国ウォン(約280億円)の金融支援を実施する。

韓国のLCCは、経営の柱だった日本路線を、韓国国内で広がった旅行自粛に伴い、縮小していた。合わせて、中国や東南アジア路線の開拓を進めたものの、新型コロナウイルスの感染拡大で、中国路線の大半は運休に追い込まれている。一部の航空会社では、ボーイング737MAXの運航停止の影響も受けた。

この他に、空港施設使用料の支払い猶予や着陸料の減免、未使用分の発着枠回収猶予など、様々な行政支援を行う。

韓国の国土交通省によれば、2月1日から10日までの間、旅客数は前年同期比で、中国線は64.2%、東南アジア線は19.9%減となった。直近3週間でのキャンセルによる返金額は、約3,000億韓国ウォンに達しているという。

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