「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客41人から新たに新型コロナウイルス陽性反応 計61人に拡大

ダイヤモンド・プリンセス

プリンセス・クルーズは、大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船中の乗客のうち新たに41人から、新型コロナウイルスの陽性反応があったことを明らかにした。

「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船していた香港籍の男性が、新型コロナウイルスに感染していたことが判明したことによるもの。この男性は、1月20日に横浜で乗船し、1月25日に香港で下船。下船の7日後となる2月1日に、新型コロナウイルスの陽性反応があった。クルーズに乗船していた乗客の家族への感染は確認されていないという。

新たに新型コロナウイルスの陽性反応があったのは、日本籍が21人、アメリカ籍が8人、カナダ・オーストラリア籍が各5人、アルゼンチン・イギリス籍が各1人。すでに乗客19人と乗員1人から、陽性反応があったことを明らかにしており、医療機関に搬送されている。これにより、感染者は61人に拡大した。

「ダイヤモンド・プリンセス」には横浜港入港時点で、乗客2,666人と乗員1,045人の計3,712人が乗船している。そのうち約半数が日本籍の乗客だという。2月19日まで検疫の管理下に置かれる。政府は人員支援を行う。

プリンセス・クルーズでは、インターネットと電話回線を無料化するとともに、テレビ番組や映画の上映などの娯楽を提供するほか、乗客の家族向けの相談窓口を開設した。電話番号は0800-170-6282で、電話口にて「ジャパニーズプリーズ」と伝えることで日本語担当者が対応する。

すでに発表済みの横浜港を2月4日・12日・20日発、神戸港を2月6日・14日・22日発のクルーズに加え、横浜港を2月28日と3月7日、神戸港を3月1日・9日、基隆港を3月12日に出発するクルーズを中止する。

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