香港政府、中国本土からの入境者に強制検疫 14日間隔離へ

香港国際空港(HKG)

香港政府は、2月8日より、中国大陸から香港へ入境する全ての人に、14日間の強制検疫を実施すると発表した。

強制検疫の詳細はわかっていない。また、啓徳クルーズターミナルの出入境地点を封鎖する。香港居民に対しては、外出をなるべく控え、外出時にはマスクを着用するよう求めている。

香港政府は2月4日から、深センとの出入境地点4ヶ所を閉鎖した。香港国際空港と、港珠澳大橋など3ヶ所は通常通り出入境ができる。すでに中国本土との直通列車の運行は停止している。1月29日の制限措置の開始前と2月2日の数値を比較すると、出入境者数は73,019人と、57%減少した。そのうち香港居民が87%を占めるという。香港居民は感染者が最も多い中国本土から香港に戻ることから、香港にウイルスを持ち込むリスクが高いとしていた。貨物の移動はこれまで通りで、食料は十分に供給できるという。

香港で確認された、新型コロナウイルスの感染者は21人で、うち1人が死亡した。10人の感染者が確認された「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船していた乗客や、成田発の香港エクスプレス航空機に搭乗していた乗客も含まれている。

報道によると、香港では中国本土との出入境地点を全て封鎖することを求める、医療関係者によるストライキが起きている。2003年に発生したSARS(重症急性呼吸器症候群)では、香港で中国本土の次に多い、299人が死亡した。

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