JALやWHILL、羽田空港で電動車いすを試験走行 使用時は手動走行、使用後には自動で帰還

日本航空(JAL)、日本空港ビルデング、WHILLの3社は、次世代型電動車いすの試験走行を、羽田空港第1ターミナル南ウイングで開始した。

WHILLが開発した電動車いす「WHILL Model C」に、自動運転や衝突回避機能を搭載した車いすで、保安検査場Bの制限エリアにWHILLステーションに2台設置。利用対象者は15歳以上で、3番から8番搭乗口を利用する人に限った。本来は同行者は必要ないものの、実証実験中は安全のためスタッフが同伴する。

利用者はWHILLステーションから出発する搭乗口まで、手動走行で移動することができる。乗車後には、自動運転でステーションまで走行する。最高時速は3キロで、手押しの車いすとほぼ同等。さらに速度を上げることもできるという。前方約1メートル以内に障害物を検知した場合、自動で停止する機能も備えた。搭乗口まで自動運転とすることも可能であるものの、お土産の購入やお手洗いなど、利用者が好きなように動けることから、手動走行としたという。

羽田空港第1ターミナルでは1日100人ほどの車いす利用者がおり、そのうち半数が長距離歩行への不安によるもので、地方空港や日常生活では車いすを利用していないという。従来の車いすでは同行者が押すため、一緒に行動する必要がある。車いす利用者自身で運転操作ができることで、お互いにストレスなく移動ができるようになるほか、補助人員のオペレーションコストも改善できるとしている。

WHILLでは「1キロ圏内の室内外の移動のインフラになること」を目指し、アムステルダム・スキポール空港、ダラス・フォートワース国際空港、アブダビ国際空港、ウィニペグ国際空港でも実証実験を行うほか、病院、美術館、ショッピングモールなどへの導入も目指すという。

JALは、中期経営計画「JAL Vision」で掲げるグランドデザイン9項目のうち、「すべてのお客様にストレスフリーを実現する」を実現するため、空港内を待ち時間なくシームレスに移動できる「JAL SMART AIRPORT」を展開している。ITや最新技術を活用し、効率よく快適なセルフサービスを導入していく計画だという。

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