台風19号、首都圏などで既に河川氾濫の可能性 鉄道・バスは計画運休

台風19号の接近で、首都圏などで河川の氾濫の危険性が高まっており、すでに河川の氾濫が発生した模様だ。交通への影響も懸念される。気象庁は、洪水に限らず、記録的な大雨・暴風・高潮に厳重警戒するよう呼びかけている。

台風周辺の雲や、本体の雲の影響で、首都圏などではまとまった雨が降り続いている。気象庁によれば、神奈川県箱根町では、降り始めからの雨量が700ミリを超えるなど、各地で大雨となっている。

河川の氾濫の危険性が高まっている。静岡県や長野県、それに首都圏西部では、河川の氾濫の危険性が極めて高くなっている川がある。また、SNS上の複数の情報ですでに氾濫や越水が発生している河川がある模様だ。

国土交通省や気象庁などが、洪水などで大きな被害が発生する見込みの河川に対して発表する指定河川洪水予報では埼玉県の入間川流域、東京都の荒川、多摩川と多摩川にに流れ込む浅川、それに神奈川県の相模川中流に対して、自治体が避難勧告を発令する目安の「氾濫危険情報」が発令されている。これらの河川には鉄道や道路が架橋されており、水位が更に上昇した場合は、大きな被害の恐れがある。

首都圏や東海地方などでは、鉄道会社やバス会社が計画運休を実施する。すでに全面的に運転を取りやめるか、この後取りやめる事業者が相次いでいる。東京/羽田・東京/成田・名古屋/中部などの各空港は、10月12日や13日の運航便はほとんどで欠航が決まっている。

台風19号は、12日夕方から夜にかけて更に接近し、長時間に渡り大雨・暴風・高潮などが続く恐れがある。被害の状況によっては、13日以降も大きな影響が残る恐れがある。各事業者などは最新の情報を確認するように呼びかけている。