高速鉄道で世界初、5G通信実験に成功 東海道新幹線N700Sで 

JR東海とNTTドコモは、東海道新幹線車内において第5世代移動通信方式(5G)による無線通信実験に成功したと発表した。

実験は8月24日から9月7日までの間、三島〜新富士間の沿線に仮設した地上基地局と、N700S確認試験車内に搭載した移動端末との間で実施。28GHz帯を使用し、時速283キロで走行中の車内において、最大1.0Gbps以上でのデータ伝送や、8K映像コンテンツの高速ダウンロード配信などに成功した。

両社によると、高速走行中の鉄道車内において5G無線通信を実現するためには、基地局の配置と移動端末への追従性、周囲の遮へい物の影響など、技術的に検証すべき多くの事項があったという。時速200キロ以上で走行する高速鉄道車内と地上との間の5G無線通信実験の成功は世界初で、将来の高速鉄道車内における5G通信サービスの本格利用に向けた重要なデータを得ることができたとしている。