ANAウイングスの機長、乗務前検査でアルコール反応 5便遅延

ANA/ANAウイングス(ボンバルディアDHC8-Q400)

全日本空輸(ANA)は1月3日、ANAより出向中のANAウイングスの40代機長が、乗務前の検査でアルコール反応が検出され、別の乗務員と交代したため、計5便で遅延が発生したと明らかにした。

遅延が発生したのは、アルコール反応があった機長が乗務予定だった大阪/伊丹発宮崎行きのNH501便、宮崎発名古屋/中部行きのNH342便、名古屋/中部発沖縄/那覇行きのNH303便の計3便と、乗員繰りのため大阪/伊丹発沖縄/那覇行きのNH761便、沖縄/那覇発大阪/伊丹行きのNH762便の計2便の合わせて5便。最大で約1時間40分遅延した。

聞き取り調査によると、機長は前日の2日午後7時までに滞在中のホテルの自室で、翌日に同乗予定だった副操縦士とともに350ミリリットルのハイボール2本を飲酒していた。飲酒量は会社が定める2単位以内で、飲酒終了は乗務時刻の12時間前と規定どおりだった。3日午前6時頃に伊丹空港に出社し、バータイプの検査機器を使用してアルコール検査を実施したところ、アルコール反応を検出し、別の検査機器を使用して複数回再検査したあものの引き続きアルコール反応があったことから、別の乗務員と交代した。副操縦士からはアルコール反応はなかった。

ANAでは、「乗務員の飲酒に関し厳格な対応が求められている中、このような事象を引き起こしましたことを大変重く受け止めております。安全運航を堅持するとともに、再発防止策を徹底し、グループ一丸となって信頼回復に努めてまいります」としている。

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