トリップドットコム、ウェブサイト上に声明を発表し釈明

旅行予約サイト「Trip.com(トリップドットコム)」を運営する、Ctrip.com International(シートリップ)の日本法人、Trip.com Japan(トリップドットコムジャパン)は、12月6日付けで「一部メディアでの報道について」と題した声明をウェブサイトの掲載し、釈明した。

これらの一連の報道は、12月1日付けで弊誌が報じた記事「【スクープ】”存在しない部屋”を販売する海外大手宿泊サイトのカラクリ 年末年始に「部屋なし」問題大量発生も懸念」に端を発するもの。

トリップドットコムの社内調査の結果、「空販売」は一部の悪質な販売業者によるものと判明した」としており、同様の事案の過去発生状況、対象となる販売業者の詳細等に関し、調査を進めているという。

トリップドットコムでは、すでに満室となっている宿泊施設の部屋を「残り1室」などと空室があるように偽って販売しており、中にはリクエスト予約した部屋が満室でリクエストが取り消しとなった場合にもキャンセル料金が100%発生するケースもあったものの、これらは「予約確定前に取り消しされた場合は全額返金しており、当該報道は事実とは異なるもの」として反論した。

観光庁は、「海外OTAを利用する際はご注意ください!」と題した注意喚起文をウェブサイト上に掲載したほか、東京都ホテル旅館生活衛生同業組合と日本旅館協会東京都支部も12月5日付けで、「オンラインにて架空の客室が販売されている件」と題した書面を、組合員・会員に送付し、注意を呼びかけている。

利用者への対応はコールセンターで行い、宿泊施設へは全国各地で開催する説明会で対応する。声明では、「当サイトをご利用いただいているお客様、お取引先各社様、並びに関係各所の皆さま方には多大なるご心配とご迷惑をお掛けしましたこと、深くお詫び申し上げます」と陳謝し、悪質な販売を続ける業者に対しては随時摘発し、永久取引停止の処置を行うとした。