ATR、日本へのATR72-600型機の引き渡し完了 JACに初号機

ATRは、フランス・トゥールーズで10月26日、日本エアコミューター(JAC)に初号機となるATR72-600型機を引き渡した。

これは今年6月に発表していた、ATR42-600型機のうち1機を大型のATR72-600型機に発注変更した機体で、座席数は70席となる。JACはATR42-600型機5機とATR72-600型機1機の計6機を保有する。これにより、ATR72-600型機の日本への引き渡しを完了したことになる。

JACの加藤洋樹代表取締役社長は、「既存のATR機の性能に非常に満足している。今回のATR72-600の導入により、当社の運航の柔軟性が増し、旅客需要にあわせて効率的に席を提供できるようになる。リージョナル航空業界屈指のモダンな客室と優れた経済性を融合することで、お客様が求める高水準の快適さをお届けできます」とコメントした。

ATRのステファノ・ボルテリ最高経営責任者も「昨年の日本におけるATR42-600の導入成功に続き、ATR72-600を日本へ引渡したことで、当社航空機の品質の高さが証明されたと自負しております。リージョナル航空は世界各国へ重要な路線を提供し、観光や地域経済の活性化をもたらします。日本の国内外のお客様に当社航空機にご搭乗いただき、今後数年以内に開催される大規模なスポーツイベントなど、この先も末永く日本でリージョナル航空業界に貢献し続けることを楽しみにしております」と歓迎した。