ロンドンからフランスへ 誰よりも安く、ドーバー海峡を潜る方法とは【さかいもとみの旅力養成講座】

フェリーに乗るバスもある?

乗用車でもバスでも貨車へは自走して入る(写真:Getlink)

世界でも稀な乗り物と言える「ル・シャトル」に乗るには、ちょっと工夫がいります。なぜなら全部のバスがユーロトンネル経由で走ってはおらず、一部の便はドーバー海峡をフェリーで移動することもあります。

時刻表に明確に「トンネル経由」と書いてある便もあれば、そうでないものもあるのがなんとも利用者泣かせとなです。目下のところ、ロンドンと欧州大陸の主要国との間には、3社の便が走っていますが、うち、ユーロライン社(英国ではナショナルエクスプレス社の名で運行)はトンネル経由とフェリー利用が半々、フランス資本のウィバス(OUIBUS)とドイツ資本のフィリックスバス(FlixBus)は概ねトンネル経由です。

もっともフェリーに行ってしまったら全く興ざめかといえばそうでもなくて、こちらは必ず船内のラウンジでの航海になりますから、船での移動中に食事やお茶が楽しめる(有料)ほか、デッキに出てドーバー海峡の風景を眺めることもできます。

バスの情報はなかなか日本語のソースで得ることは難しいかもしれません。各社の予約サイトでは、いずれも英語をはじめとする欧州の諸言語で書いてあります。翻訳ツールでいったん中身を読んだ上で、本来の言語で予約を進めてください(翻訳版のままだとエラーが出ます)。

欧州ならではのちょっと変わったバスの旅、ぜひ機会があったらトライしてみてくださいね。

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