エアアジア・ジャパンの機内食4食食べ比べ、名古屋/中部発2便目の模様【搭乗レポート】

機内販売の食事は2種類までしか事前注文できず、筆者は名古屋名物のきしめんをパスタの代わりにした「きしボナーラ」(750円)とストロベリークリームをサンドしたパンケーキをエアアジアロゴに見立てた「REDパンケーキ」(600円)を注文。鳥海氏は筆者と被らないように、マレーシアの伝統料理「ナシレマ」(750円)、「飛騨牛コロッケのベーグルバーガー」(600円)を注文していた。それぞれにボトルの水かコーヒーを事前に選択できた。

機内食でパスタが選択肢にあると筆者は注文するものの、伸び切っていたり美味しくなくて後悔するというパターンが結構多いように感じる。意外なことにきしめんをパスタ代わりにするとコシが残っていて、塩昆布がアクセントになった和風テイストで美味しい。「きしボナーラ」は”当たり”だ。一方で、機内販売メニューの表紙に載っている、おそらく一押しである「ナシレマ」は、写真と中身が大きく乖離している。写真にある色々なものがどこかに消え去っていて、ご飯が妙に幅を取っている。鳥海氏は3分の2を食べた後、筆者のテーブルに「食え」とばかりに無言で載せたが、拒否して突き返したらそっと残していた。心の声を代弁しておくと、評価は50点。

半分もらった「飛騨牛コロッケのベーグルバーガー」は飛騨牛感は全く感じられないものの、味はおいしい。パンの水分が加熱時に飛んでしまったようでちょっと硬いのが気になった。「REDパンケーキ」は小腹が空いたときのおやつにピッタリ。甘酸っぱいミックスベリーが甘さとマッチしていて、600円でコーヒー付きなら合格点。メニューと実物の差はほぼなく、パンケーキに描かれたエアアジアのロゴもリアルだ。

強い揺れが断続的に続いたため、かなり急いで写真を撮影して食べる必要があった。わずか1時間半の国内線でホットミールが必要なのかは疑問で、ピーチのように路線により搭載するメニューを絞ったり、ピーチのデニッシュ、バニラエアのクリームパンのようなすぐに提供できる名物メニューを開発するほうが現実的な気もする。4品のうち3品は割と満足度が高いようにも感じたが、他の乗客で「容器の4割くらいしか入ってなくてがっかりした。」と話す人もいたように、値段の割に物によっては量が少ないと感じた人もいるだろう。一度がっかりした人がまた注文することはないだろうし、最終的に機内販売や預け入れ手荷物といった付帯収入を増やしたいLCCにとって、自らの首を絞める結果になりかねない。

慌ただしく食事を済ませたところで、シートベルト着用サインが点灯。降下を開始した。到着は午後7時10分と10分遅れにまで巻き返したものの、オープンスポットだったためバスでターミナルへ向かった。

1 2