ANAの就航で期待高まるミラノ、観光や貨物需要の顕在化でデイリー化も見込む
ピーチ、エアバスA320neoなど13機発注 100機体制目指す
ピーチはエアバスに対し、A320neo10機、A320ceo3機の計13機を発注した。東京都内でピーチの井上慎一代表取締役兼最高経営責任者(CEO)、エアバスのファブリス・ブレジエCEOが出席し、発表した。
日本のLCCとして、エアバスA320neoの発注は初めて。A320ceoは2018年度中、A320neoの初号機は2019年夏までに受領する予定で、既存機材の更新のほか、事業拡大のための新規導入機材として使用する。現在運航しているA320ceo18機は、2019年より順次A320neoに更新される。A320ceoはCFM56-5B4エンジンを搭載し現在と同じ180席を配置、A320neoはエンジンは未定で188席を配置する見込み。
井上慎一CEOは「A320neoは、A320ファミリーの中で最新鋭機。極めて優れたコスト効率。関西空港、那覇空港に続き、2017年度には仙台国際空港、2018年度には新千歳空港をベースとする。2020年訪日旅客4000万人の実現を通した地方創生への貢献を実現していきたい。今後100機体制を目指す。2020年には35機体制以上を当面の目標とする。北東アジアのLCCのマーケットシェアは10%前後で、LCC先進国のアメリカやヨーロッパは30%から40%、東南アジアは50%で北東アジアに成長規模があるので早くやる。中長距離線は我々が現在取るべきオプションではない」とコメントした。また、性能が上がるため飛行時間が4時間以上となる路線にも就航になることから、「コスト効率に影響を及ぼさない範囲で、総合的に判断する」と話した。
ファブリス・ブレジエCEOは、日本ではワイドボディ機の拡大に「JALのA350やANAのA380が就航することで強力な足場を築くことができる。ピーチもA320のリースで開始したが、その後A320neoに移行したというのは品質や性能に満足されたからだろう。エアバスは単通路型で強みを発揮していたが今はワイドボディは競合より多くの機材を販売している。A380は市場シェアが非常に優れている」と話した。