ANA、LGBTへの取り組み 同性パートナーもマイレージ登録可能に

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LGBTへの取り組み内容を発表したANA © Toshio Tajiri/Flight Liner=16年1月

全日本空輸(ANA)はこのほど、性的マイノリティであるLGBTを取り巻く社会的状況を受け、社内の福利厚生などに関する対応の加速や社員に理解促進を図る啓発プログラムの強化、また、ANAマイレージクラブ会員に対しては、一部のマイレージサービスで同性パートナーの登録を可能にするなどの取り組みを発表しました。

福利厚生などに関する取り組みとして、ANAでは社内に相談窓口を設置し、ANAグループ社員からの個別相談に応じる体制を整え、また、6月からはマネジメント層を対象として、LGBTに関する理解促進に向けた啓発プログラムの強化を図ります。このほか、「同性パートナーを配偶者とみなす」ことを前提として、祝い金や弔慰金の支給、休暇など各種社内福利厚生制度への対応を進めるとしています。

ANAマイレージクラブ会員へのサービスに関する取り組みとしては、会員の家族がそれぞれに貯めたマイルを、必要なマイル数のみをあわせて利用できる等のANAカード個人会員限定サービス「ANAカードファミリーマイル」と、貯めたマイルを会員の家族も特典航空券に交換できる制度「特典利用者登録」で、同性パートナーの登録が可能となります。 登録には公的書類の提出が必要な場合もあります。登録は7月1日から。

また、羽田空港・成田空港・伊丹空港のANAラウンジとANAスイートラウンジの多目的トイレについて、サイネージを7月より順次変更し、LGBTの人も含め、誰でも使いやすいユニバーサルな施設を目指します。

ANAはダイバーシティ&インクルージョンを積極的に推進し、社会全体が多様性を認め合いながら、より良い社会の実現を目指すとしています。

※LGBT=レズビアン(L=女性同性愛者)、ゲイ(G=男性同性愛者)、バイセクシャル(B=両性愛者)、トランスジェンダ-(T=性同一性障がいを含む生まれた時の体の性と心の性が一致しない人)の頭文字