モビール製のエアバス初号機、ジェットブルーに初納入

ジェットブルー,A321

ジェットブルーが受領した米国モビール製のエアバス初号機A321 資料提供:Airbus

 エアバスはこのほど、米国アラバマ州モビールの最終組立工場で組み立てられた初の航空機であるA321を、アメリカのLCC(格安航空会社)ジェットブルー(JBU)に初納入したと発表しました。

 エアバスは2012年に6億米ドルかけて単通路型の航空機最終組立工場を建設する計画を発表しました。その約1年後に建設を開始し、2015年9月に正式稼動。その初号機となったジェットブルーのA321は2016年3月21日に初飛行を実施しました。

 モビールの最終組立工場の生産ラインには現在、9機のA320ファミリーが置かれています。エアバスは2017年末までにモビールの工場から月産4機を納入する予定です。最初はA320ceoファミリーの組立を行い、2017年後半頃から新型エンジンを装備するA320neoの納入を開始します。

 モビールの最終組立工場は工場関連の雇用が数多く創出されるほか、多くのサプライヤが同地域に新施設を開設しており、さらなる雇用の増加と同地域経済への波及効果が見込まれます。新規雇用の87%がメキシコ湾地域からの人々で、そのおよそ3分の1が米退役軍人です。

 エアバスの最終組立工場は、米国モビールのほかに独ハンブルク、仏トゥールーズ、中国天津にあります。