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サムソナイト、「TUMI」ブランドのかばんを製造するトゥミ・ホールディングスを買収
サムソナイト・インターナショナルは、「TUMI」ブランドのかばんを製造するトゥミ・ホールディングスを買収することで合意した。2016年下半期には買収が完了する。
1株あたり26.75米ドルで現金で買い取り、トゥミの株式評価額は18億米ドルとなる。買収資金はモルガン・スタンレー、HSBC、サントラスト、三菱東京UFJ銀行が融資を行う。両社が合併後の会社は、香港証券取引所への上場を継続する。
サムソナイトのラメシュ・タインワラ最高経営責任者(CEO)は、「これはサムソナイトにとって、転換となる買収となる。世界のビジネスバッグ、旅行用カバンおよびアクセサリー市場の極めて魅力的なプレミアムセグメントにおける当社のプレゼンスが大きく拡大される。トゥミは、戦略的にみて当社の事業に完璧にマッチする相手となる。ブランドは、高品質かつ耐久性の高い高級ビジネスバッグと旅行用カバン製品を愛用する顧客数百万人から愛されている。 当社の製品および顧客ポートフォリオの更なる多角化がもたらす極めて大きなチャンスに出会えて、大変喜んでおります。特に、グローバル流通、調達、製品デザイン、軽量ハードケースを中心とした技術イノベーションのノウハウを活用し、トゥミのアジアと欧州におけるプレゼンスを拡大する一方、北米の事業を更に強化する方針です」と述べた。トゥミのジェローム・グリフィスCEOも、「本日は、トゥミ、そして当社を愛用していただいている世界中の旅行者の皆さんにとって素晴らしい日となりました。サムソナイトのチームは、買収に関して数々の成功実績を有しており、トゥミのブランドを間違いなく素晴らしい形で扱ってくれると考えている。また、広く知られているトゥミの高品質を維持しながら、サムソナイトはトゥミに新たな成長市場をもたらしてくれると思われます。今回の買収は、当社の株主にとって更に大きな価値を生み出す事になると確認している。また、大規模なグローバル企業の一員となることによって生じる機会の恩恵を従業員が享受できることを喜んでおります。サムソナイトは、多数の独自ブランドの成長を果たしており、サムソナイトグループの一員としてトゥミの偉大なる歴史の新たなスタートに期待しています」と述べている。
サムソナイトは旅行用かばんからの脱却を進めており、トゥミと合併することで高級ビジネスバッグ分野へも事業を拡大することになる。トゥミは1975年に設立し、75カ国約2,000ヶ所に販売拠点を持つものの、売上高のうち68%は北米市場での売上だった。サムソナイトとの合併で、アジアやヨーロッパでの販売拡大を目指す。