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【搭乗レポート】東京/羽田~ドーハ/カタール航空 QR813便(エコノミークラス)
カタール航空は、3月31日をもって大阪/関西〜ドーハ線を運休し、日本路線は東京/成田線と東京/羽田線のみとなる。この両路線ではダイヤと運航機材が異なり、今回ヨーロッパを訪れる際に往路は東京/羽田発、復路は東京/成田着の便を利用したので、本記事では往路の搭乗レポートをお送りする。
ダイヤは、東京/羽田・東京/成田発はどちらの路線も夜間に出発し、早朝にドーハに到着する。東京/羽田発の便は深夜発なので仕事終わりでも余裕をもって利用できるだろう。
■ダイヤ
QR813 東京/羽田(00:15)〜ドーハ(06:15)
QR812 ドーハ(07:25)〜東京/羽田(22:45)
QR807 東京/成田(22:20)〜ドーハ(04:30+1)
QR806 ドーハ(01:15)〜東京/成田(16:55)
運航機材は、東京/羽田線がボーイング787-8型機、東京/成田線がボーイング777-200LR型機で、エコノミークラスのシートはともに「3-3-3」配列だが、東京/成田線のボーイングB777-200LR型機のほうがシートピッチ、座席幅ともに広くなっている。シートピッチは2インチ(約5センチ)、座席幅は1.7インチ(約4センチ)異なるので、両路線で一人あたりの専有面積に差がある。
羽田空港ではチェックインカウンターはAカウンターを使用しており、事前にウェブチェックインをしておくとバゲージドロップ専用のレーンがあるので、長い列に並ばなくて済む。ドーハでアテネの乗り継ぎが1時間しかないので「Short Transfer」と書かれたボーディングパスケースと、受託手荷物にも同じようなタグが付けられた。
シートは布製で、ネックレストは高さ調節のみ可能なものだった。筆者は身長約168センチほどだが、前のシートとの間にそれほど余裕はない。さらに座席によっては機内エンターテイメントのボックスが足元にあるので、まっすぐ足を伸ばすことができない可能性がある。
機内エンターテイメントはモニターと小さい画面がついたハンドセットが利用できる。羽田便では現時点で日本語に対応していない。電源は、モニター横のUSB電源と隣座席との間の下にはユニバーサル対応の電源が備えられている。
座席にはアメニティが置いてあり、カタール航空のロゴが入ったポーチに靴下、アイマスク、イヤープラグ、歯ブラシが入っていた。スリッパが入っていないのは残念だが、エコノミークラスでアメニティをもらえるのは嬉しい。また、離陸前にレモンの香りのするお手拭きが配られ、後で朝の眠気覚ましに使用するにはちょうどよい。
深夜発だが、機内食はメイン料理が3種類から選択可能で、私はメインに「鳥の煮込み オニオンマッシュルーム添え」を選んだ。メインの他に枝豆とピーマンのライスサラダと、パン、チョコレートムースケーキがあり、結構ボリュームがある。ドリンクは各種フルーツジュースのほか、ワインやアサヒ、ハイネケンのビールなどアルコールのメニューも充実している。
羽田線では有料でWi-Fiが利用可能で、時間制ではなく容量制のプランとなっている。一番安いプランは20MBで10米ドル(約1,120円)からとなっている。上記の写真はパソコンのものだが、スマートフォンからの利用だと5MBで2米ドル(約230円)からと料金体系が異なっている。
到着2時間前頃から朝食の提供が始まった。メイン料理が3種類から選択可能で、私は「パンケーキ りんごとレーズンのコンポート」を選んだ。他にもフルーツやヨーグルトがあり、朝食には十分の量だった。
飛行機は中国内陸部を抜け、インドとパキスタン国境付近を進みドーハに到着した。ドーハはちょうど日の出を迎え、窓からの景色が綺麗だった。
座席に窮屈さを感じたが、最新機材なので乾燥が気にならない点や、機内でWi-Fiが使用できる点などメリットがあり、状況に応じて東京/羽田線、東京/成田線を組み合わせると良いだろう。