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「成田は維持、羽田発着枠は東海岸線に」 アメリカン航空、エルワン・ペリランアジア・太平洋地区副社長インタビュー【一問一答】
アメリカン航空は、東京/羽田〜ロサンゼルス線の就航を前に、2月12日、東京都内で記者懇親会を開き、エルワン・ペリラン(Erwan Perhirin)アジア・太平洋地区副社長がTraicyのインタビューに応えた。
以下、一問一答でお送りする。
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ー羽田空港の発着枠のお話がありますけれども、アメリカン航空は成田空港に5便ありますが、アメリカン航空として何便、羽田に入りたいのか。また、全てを羽田に移したいと思うか。
我々は日本航空(JAL)と共同運航していますので、運命共同体ということで、成田も羽田もどうするかはJALと共同で考えていかなければいけない。そのポイント、ポイントでのローカルのトラフィックが非常に充実しているところは、ローカルトラフィックだけを見込んで運航することもできると思う。
ポイント、ポイント(地点間)でトラフィックを非常に充分見込めるところは羽田からでも成田からでもいい。多くのお客様はバンコク、シンガポール、ジャカルタ、マニラ、台北といった東南アジアに乗り継ぎがあるので、そういうことを考えるとやはり成田拠点も重要だと思う。我々が成田までお運びしたお客様を、JALが東南アジアにお運びすると。
全てのオペレーションを成田から羽田に拠点を移したいを強く主張する某米系航空会社(デルタ航空)がある。我々はそうではなくJALと共同で成田をハブとして東南アジアへ、我々フライトを持っていませんので共同事業パートナーを使ってそういうオペレーションをキープしようと思う。
ー羽田でバンコクやシンガポールへの乗継ぎは強化できるとも思うが。
そうとなる。ですので我々の将来はJALにかかっているのはその部分になる。もしJALが今後、羽田での運航を大きく展開すれば、我々も一緒に羽田からの発着を増やせると思う。そういう意味では彼らにもかかっている。
例えば今現在の話をすると、今夜就航する羽田〜ロサンゼルス線では、ロサンゼルスから羽田に来たお客様は、バンコクにしか同日中の乗り継ぎができない。成田からはマニラや上海、北京に乗り継ぎができる。今この時点で羽田に全てを移すのは不可能に近い。短期的には両方の空港を維持するというのが当座の目的になる。
ただ、そういった東南アジアのフライトにJALも既に羽田からいくつか飛んでいるので、我々が羽田〜ロサンゼルスを深夜早朝便からデータイムに移行していいということになれば、また可能性が広がると思う。それはまだわからない。
ー昼間の発着枠が取れたらどこに飛ばしたいと思うか。
これはどこに飛びたいとは私の立場では言えない。言えないのですがヒントを差し上げますと、いま飛べない例えば東海岸ですとか、深夜早朝便では苦しいですね。そういうところがいい。
ービジネス需要の高いところになるのか。
そうとなる。
ご存知と思いますが、我々は羽田〜ニューヨーク線を2回ほどトライしている。やはり成功できなかったのは時間帯となる。日本を深夜に出発すると、ニューヨークに深夜に着いてしまう。日本人のお客様は好きではない。朝早くに出ると朝早くに着いてしまう。それは良いのですが折り返し便が都合悪い。東海岸には夜間と早朝スロットは適していない。カーフューがなくなったらそうなる。
ーアジアを重要視されていると思います、上海や香港ですね。今後直行便はどういったところに飛ばしていくのか。日本線は減ることになるのか、現状を維持するのか。
日本のフライトを減らす予定はありません。
ですが、アジアの日本以外にアメリカから増やす構想はある。やはりいままではアジアのキーマーケット、世界で通用するエアラインとして、持っていなければいけない路線を今まで持たな過ぎたと思う。10年前はアジアとして日本にしか飛んでいなかった。
アメリカでは我々はいろいろな基準があると思いますが世界一のエアライン。そうしますとアジアで北京、上海、ソウル、香港、シドニーという主要マーケットはやはり抑えておかなければならない。フリークエントフライヤー(「AAdvantage」)の会員数は1億を超えている。そういうエアラインとして抑えて置かなければならないキーマーケットがありますので、やはり飛ばしていかなければならない。
いまこれで最低限は抑えたと思っている。ここからベースが出来たので少し落ち着いて成長プランを考えていきたいと思う。
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